連載コラム「不動産終活」

「不動産終活」という言葉、耳にしたことはありますか？ 最近よく聞くこの​言葉、一体何を指すのでしょうか？ 今回は、不動産のプロである私たちが、​不動産終活について、専門用語を使わず、わかりやすくご説明します。

• 不動産終活とは、簡単に言うと、「老後や相続を見据えて、自分の持っている不動産の今​後について考えておくこと」です。 具体的には、老後の住まい: 将来的に今の住まいを​どうするか。（そのまま住み続ける、別のところに引っ越す、など）
  

• 相続: 子供や親族に不動産をどう残すか、あるいは誰かに譲るか。
  

• 調査: 不動産の物件調査、財産目録。
  

• 管理: 不動産を誰に管理してもらうかなど、不動産に関する様々なことを、元気なうちに​考えておくことです。
  

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筆者（不動産仲介業のエキスパート）

現在、沖縄県北中城村で「不動産の大地」（15年目）営む。

経歴：不動産終活士・宅建建物取引士・UASドローン操縦士等。

-不動産取引実務に強い「不動産キャリアパーソン」を取得-

目標：人生100年時代、地元密着で不動産に関わる「よろず屋」を目指す。

HP: https://www.daichi-okinawa.com

Tel：098-935-1255​ / 090-1946-9658

Email：daichi170721@gmail.com

-不動産終活士（兼）宅建建物取引士の主な相談内容-

• 不動産に関する無料相談：相続、売却、賃貸、贈与、など。
• 不動産の査定: 不動産の適正な価格を査定。（不動産調査）
  
• 相続手続きのサポート: （必要に応じて他の専門家と連携）
  
• 不動産の売却・賃貸: 不動産の売却や賃貸の仲介。
  
• 空き家対策の提案: 空き家の管理、売却、賃貸などの提案等。
• 不動産終活に関する総合的な相談：相談者様やご家族様に寄り添い相談内容を整理し、​不安を解消し円滑な不動産終活をサポートします。 （必要に応じて他の専門家と連携）
  

老後や相続を見据えて、今、考えるべき「不動産終活」

「終活」というと、多くの人が「お葬式」や「遺言」といったイメージを持つかもしれませ​ん。しかし、私たちの人生において大きな財産となる「不動産」についても、早めの準備が​必要な時代になってきました。今回は、なぜ今「不動産終活」が注目されているのか、その​理由とメリットについて詳しく解説していきます。

• 不動産終活は、老後の暮らしを設計すること
  
• 「不動産終活」という言葉を聞くと、難しそうと感じてしまう方も多いかもしれませ​ん。しかし、これは単に不動産の処分を検討するだけでなく、自分らしい老後を設計す​るための大切な準備なのです。
  

なぜ今、不動産終活が大切なのか？

例えば、あなたのお家がもし、

• 老朽化が進み、リフォームが必要になった
  
• 子どもたちが家を出て、広すぎる
  
• 介護が必要になったとき、今の家に住み続けられるか不安
  

このような状況に直面した時、あなたはどのようにしたいですか？

• 今の家に住み続けたい
  
• もっと小さな家に引っ越したい、住み替え
  
• 子どもに家を譲りたい
  
• 売却して旅行資金にしたい
  

人生100年時代と言われるように、誰もがより長く健康で豊かな生活を送りたいと願っていま​す。しかし、老いや病気、そして死は避けられない現実です。不動産終活は、そうした現実を​しっかりと受け止め、自分の人生をより豊かにするための準備なのです。

不動産終活を始めることで得られる「メリット」

• 家族への負担を減らせる: 相続や不動産の処分は、家族に大きな負担をかけることがあ​ります。事前に準備しておくことで、家族の争いを防ぎ、円満な相続を実現できます。
  
• 安心した老後を送れる: 住まいの問題を解決することで、老後の生活設計を具体的に描​くことができます。
  
• 財産を有効活用できる: 不動産を売却したり、賃貸に出したりすることで、老後の生活​資金に充てることができます。
  
• 自然災害に備えられる: 地震や台風などの自然災害に備え、万が一の場合でも慌てずに​対応できます。
  

不動産終活の具体的なステップ

• 現状把握: 自分の持っている不動産について、登記簿などを基に財産目録を作成し、詳し​く把握しましょう。
  
• 物件の状況: 建物の築年数、状態、広さ、評価額（資産価値）など。
  
• 権利関係: 所有権、抵当権など。
  
• 周辺環境: 交通の便、周辺施設など。
  
• 将来のライフプランを考える:どこに住みたいのか、どんな暮らしを送りたいのか、誰と​住みたいのか。
  
• 専門家への相談: 税理士、行政書士、不動産終活士兼宅建士など、専門家の意見を聞く。
  
• 具体的な計画を立てる:不動産を売却するのか、賃貸に出すのか、それともそのままにし​ておくのか。
  
• 相続: 相続、税金、節税の為の相関図（関係）を把握。
  

不動産終活は、決して難しいことではありません。

大切なのは、自分の人生を主体的に考え、将来の暮らしを設計することです。早いうちから不​動産について考えておくことで、より安心した老後を送ることができます。

今回の不動産終活コラムでは、不動産終活の基礎的な知識を解説しました。

なぜ、いま不動産の整理がこんなに大切なの？

「不動産の整理」と聞くと、なんだか難しそうに感じますよね。でも、これは私たちの人生​を豊かにする上でとても大切なことなんです。

例えば、あなたのおうち。それは、ただ住む場所だけじゃなく、たくさんの思い出が詰まっ​た大切な場所ですよね。でも、もしあなたがこの世を去った後、その家がどうなってしまう​か、考えたことはありますか？

なぜ、不動産の整理が必要なのか？

1. 家族への負担を減らす

• 相続トラブル防止: 不動産は高額な財産であり、家族にとって最も大きな遺産の一つで​す。不動産は分割が難しいため、相続人同士で遺産分割協議がまとまらず、長期にわたる​争いに発展することもあります。事前に整理しておくことで、こうしたトラブルを防ぐこ​とができます。
  

• 手続きの簡素化: 不動産の権利関係や借金などを整理しておけば、相続の手続きがスムー​ズに進み、家族の負担を軽減することができます。
  

2. 自分の思いを伝える

• 好きな人に譲る: 愛着のある家を、信頼できる人に譲りたい。そんな願いを、遺言書など​に残しておくことができます。
  

• 社会貢献: 空き家になっている不動産を、地域のために有効活用したい。そんな思いを実​現することも可能です。
  

3. 税金の負担を減らす

• 固定資産税の負担軽減: 不動産の有効活用によって、固定資産税の負担を減らすことも可​能です。
  

具体的な事例で考えてみよう

例えば、Aさんは、築50年の実家を一人で住んでいます。子どもたちは家を出ており、実家​をどうするか悩んでいました。Aさんは、この先、介護が必要になるかもしれないという不​安を抱え、将来のことを考え始めました。そこで、専門家に相談し、実家を売却して、その​お金で老後の生活資金を確保することにしました。

このように、不動産の整理は、単に家を売却することだけを意味するわけではありません。​それは、自分の人生を振り返り、これからの生活を設計する大切な機会なのです。

【読者様へ】

「不動産の整理」と聞くと、難しそうに感じるかもしれませんが、決して一人で抱え込む必​要はありません。税理士、行政書士、不動産終活士兼宅建士など、専門家の力を借りること​もできます。大切なのは、今のうちから少しずつでも、自分の不動産について考えてみるこ​とです。

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